人材
製造アカデミー:世界的な共同トレーニングプログラム
記録的な数の労働者たちが仕事を変えるとき、多くのティムケンの従業員は一見、その流れに逆らっているように見えます。多くの人は、ティムケンに終身雇用されることを選びます。 インターンまたはコープ(カナダの有給インターン)として始め、 会社での数十年の経験を積んだ後、引退するのです。
しかし、ティムケンでのキャリアは、毎日同じことをする、というわけではありません。上級リーダーたちは、幅広い経験を持つ将来のリーダーの育成に力を入れています。成長するために、新しいことに挑み続け、知識を広げ、スキルを伸ばしていく人たちです。
会社の製造施設で働くことは、ほとんどの場合、キャリアを進めるための要件でもあります。「その経験は重要な視点を与えてくれます」と、ティムケンの事業部門の人事ビジネスパートナーであるアンドレア・ラギーナは言います。「従業員が人を指導する役職に就くとき、彼らは会社の製造という基盤に根をはっているからです。」
多様性によって強化された指導力
ラギーナはティムケンの製造アカデミーを運営しています。これは、社内の有望な人材を特定し、工場長や、サプライチェーンや品質管理におけるリーダーになるための、必要で実用的なトレーニング行う集中的な2週間の開発プログラムです。
この定評のあるプログラムは招待制ですが、 運営開発プログラム (ODP)に参加する従業員は、このアカデミーにも自動的に入学します。
「私たちはすべての事業部と地域から参加者を選びます」とラギーナは言います。彼らはティムケン本社に集まり、他の従業員や上級管理職の人たちと交流を深め、グループトレーニングのシミュレーションに参加します。次に、米国のティムケンの施設を見学してまわり、管理スキルとプロジェクトを率いる能力が実際に活かされているのを見てから、それらの施設で働く自分たちの専門分野の先輩たちと交流します。
コロナウイルスが流行っている間も、他のトレーニングプログラムは継続されましたが、旅行制限と予防措置で従業員の直接参加が制限されたため、製造アカデミーは一時停止となりました。ラギーナは、2022年秋にプログラムを再開することを楽しみにしています。
「テクノロジーをもっても製造アカデミーの環境を再現することはできません」と彼女は言います。「人々が同じ部屋に2週間いると、本当の絆が生まれるからです。彼らはシミュレーションゲームで一緒に障害を乗り越え、CEOと直接顔を合わせ、リーン製造方式を実際に見ることができるのです。対面でのやり取りは、プログラムの中でも最も貴重な体験です。」
参加者にとって、その経験は計り知れないメリットをもたらします。
より広範な支援ネットワーク
製造アカデミーの参加者は重要な関係を築きます。たとえば、クラウディオ・アルシデスは、南米ティムケンの物流とサプライチェーンを管理する彼の仕事に非常に役立つ連絡先と繋がることができました。
「プログラムが終わって数か月後、私たちはインドからのレールベアリングが急遽必要になり、アカデミーの仲間の1人が、そのベアリングを製造する工場を管理していることを思い出しました」とアルシデスは言います。「製造アカデミーからの友人として彼は私をサポートしてくれましたが、彼のことを知らなかったら状況は違っていたでしょう。人に会ってその人の手を握ると、人間関係が変わります。」
製品に関するより幅広い知識
イリノイ州モケナのフィラデルフィアギア施設を管理するジュリエット・ピアスは、製造アカデミーが参加者の製品知識を広げていると言います。「特定の工場が特定の製品に集中しているかを見て、それらについてさらに学べたのは興味深いことでした」と彼女は言います。「私はギアの事業から来ましたが、ドライブやロロンなど、ティムケンが買収した他の会社からの人々がいたので、さまざまなタイプのベアリングに加えて、チェーンや線形運動製品についても学ぶ機会がありました。」
ビジネスの視野を広げる
2019年に出席したHonghai Zhouは、そのとき彼のキャリアで最も重要な時期にあったと言います。「製造アカデミーに参加する前は、エンジニアリング品質マネージャーとしての自分の役割に集中していました」と彼は言います。「トレーニングでは、ビジネス全体についてを学び、物事がどのように統合され、他の分野の人々とどのように連携するかを学びました。」
この彼の視点の変化は、彼が中国成都の施設を管理するという現在の役職に就き、より広い視野を持ってビジネスを戦略的に進めるのに役立ちました。
より広い心で違いを理解し合う
参加者たちは、ティムケンの製造アカデミーが世界中の従業員と交流する機会を提供していることを高く評価しています。お互いの文化や生活や、彼らの仕事についての視点を学ぶことができます。
「まるで4つの大陸と6つの国を旅するようなものでした」とアルシデスは言います。「これらの人々が同時に集まったのは、素晴らしい体験でした。」
製造アカデミーの参加者は、民族や地理的な違いを超えた多様性、平等性、包括性についての理解を深めます。 「私たちは性格タイプについての練習をしました。そこでは、さまざまな性格のタイプを特定し、彼らと意思疎通を図るとき、どのようなフィードバックを与えるかという方法を学びます」とピアスは言います。「私は今でもその知識を活用しています。人によって情報の受け取り方が異なりますが、それを理解すると非常に役立ちます。」
優秀な指導者たちを育てる
過去20年間で、約500人のティムケンの従業員がこのプログラムを卒業しました。多くの人が重要な責任を担い会社を引っ張ってきました。「それが私の仕事のやりがいです」とラギーナは言います。「私が自分の仕事で出張すると、人々が私のところに来て、『製造アカデミーに参加してから、私のキャリアが変わりました」と言ってきます。それがあるから、私はこれを続けているのです。」
次世代のリーダーを養成するティムケンのプログラムの
詳細は。
Last Updated: 2023/10/18
Published: 2022/02/11