専門知識

次世代のベアリング専門家の育成

グローバルカスタマーエンジニアリングの責任者であるマイク・コツァラスは、機械工学の博士号を取得しており、査読済みジャーナルの掲載、業界会議への参加や、数多くの受賞など、キャリアの早い段階で彼の名を確立してきました。彼は34歳までに、円筒ころ軸ベアリングの設計で2件の米国特許を取得し、彼の長年の指導者であるテドリックA.ハリスと共に、2巻からなる『ころ軸ベアリング分析』第5版を執筆しました。この本は、ベアリングエンジニアが何十年も信頼してきた標準参考書

です。グローバルカスタマーエンジニアリングの責任者であるマイク・コツァラスは、機械工学の博士号を取得しておいます。彼はベアリングエンジニアが何十年も信頼してきた標準参考書でもある、2巻からなる『ころ軸ベアリング分析』第5版の共著者となりました。

現在、コツァラスは彼の分野のトップであり、国際標準化機構(ISO)および米国ベアリング製造業者協会(ABMA)の諮問委員会に参加して、ころ軸ベアリングの規格を開発しています。彼は29点の出版物を出したことで知られており、時折ABMAトレーニングを主導し、アクロン大学の機械工学諮問委員会のメンバーでもあります。

最近のインタビューでは、コツァラス氏に彼の業績、課題、そして彼の仕事で最も楽しいことについて話してもらいました。

質問:『ころ軸ベアリング分析』の共著の機会はどのように訪れたのですか?

コツァラス:ペンシルベニア州立大学の顧問、テドリック・A・ハリスがきっかけです。彼は引退していますが、業界のベテランであり、 『ころ軸ベアリングの分析』という参考書を書いたことでよく知られています。良い指導者は本当に助けになります。私は、会議に出席したり、論文を発表したり、通常は博士号を取得した後にならないと行わないようなことをしていました。

私がティムケン所属して数年後、彼が私にころ軸ベアリングの分析』の第5版を手伝うように頼んできたのです。私たちはその本を取り出してきて、業界の現状に適したものとなるよう、一緒に取り組みました。本は短くして2巻に分けしました。1冊は基本に関するもので、もう1冊は高度な概念に関するものです。それを出版したのが2006年でした。

質問:ティムケンのエンジニアは、過去14年間で、ベアリングの知識をどのように広げてきましたか?

コツァラス:この本はベアリングの基礎をカバーしていますが、私たちがティムケンで焦点を当てているような応用分野の知識には実際には触れていません。何年にもわたって、当社のSyber予測モデリングツールはますます良くなり、ベアリングの性能をより正確に予測するのに役立っています。

私たちのテストおよびデータツールセットは他に類を見ないものですが、鋼の分子構造に至るまで何が起こっているのかを理解しようと引き続き取り組んでいます。ティムケンのエンジニアが行っている中性子散乱は、本当に興奮するものです。これは、ベアリングの最も内側の深い部分の応力係数を理解して調整するのに役立ちます。

レオロジーラボ では、第一原理レベルで物理的および化学的構造を研究しており、実験に基づいた推定式を使用するのではなく、動力伝達システムの摩擦を正確に予測することができます。

質問:あなたは仕事のどんなところを最も楽しんでいますか?

コツァラス:顧客との対話、問題の解決、および新しい従業員の指導です。社員を招き入れ、私たちが何をしているのか、どのようにビジネスを行うかを理解できるように手伝うことです。私が知っているすべてのベアリングの知識を彼らに伝え、彼らが高いレベルのエンジニアになるのを助けます。

顧客の前で、私が指導したエンジニアが新しいコンセプトを説明しているのを見ると、顧客もそれを理解しているのがわかります。それはうれしいことで、双方が共に育っているのです。

質問:チームリーダーとしてのあなたの最も重要な役割は何ですか?

コツァラス:影響を与える者であることです。企業文化を正して、全員を一致させて、同じ方向に舟を漕がせるのです。ある意味、社内営業のようなものです。つまり、変わる必要があることを全員に納得させ、戦略的な方向性を示して、一緒に進むよう皆を説得し、その利点を理解させるのです。

それはまた、私たち全員がお互いから学び、進みながら調整できるように、新しいより良いアイデアを出すように彼らを励ますことでもあります。

質問:革新的なチームを率いることについてのあなたのアドバイスは何ですか?

コツァラス:人を先導されることはできても、それぞれに新しいスキルを学び、開発してもらいたいのなら、彼ら自身が多くの仕事をしなければなりません。常に自分で答えを見つけさせる機会を与えているようにしています。

私はまた、彼らが学んだことを文書化するようにも促しています。私たちは皆、毎日新しいことを学んでいるので、私たちの考えを世界的に更新して共有し続け、学習しながら常に協力していきます。

最後に、問題解決に向けて人々を導くとき、同様の問題に取り組んだ社内の人の話を聞くように言います。そうすることで、新しい社員は独自の人脈を築き始めます。つまり、アイデアについて話し合ったり、協力できる人々です。

チームワークはティムケンが最も重要と考える価値観であり、組織全体で協力することの重要性に重点を置いています。私たちは、誰もが快適で安全に、気楽に連絡を取り合えるようにしたいと考えています。新しい社員は、彼ら自身の人脈をつくり知識を蓄えることできるように設計されたプラットフォームを使い、すぐにそうすることができます。

質問: 22年経った今でも、ティムケンにいる理由は何ですか?

コツァラス:2つの理由があります。私は挑戦を受けるのが好きです。ティムケンは、人々が成長し続け、物事に関わり続けるようにさせるのが上手です。そして2番目は人々です。ティムケンの人々はとても気さくで、一緒に仕事をするのが楽しいのです。

誰かに質問すると、いつも会話が生まれ、とても助かっています。人々は進んであなたに教え、導いてくれるので、孤独に感じることは決してありません。また、個人的な関係もできるので、仕事に来るのが一層楽しみになるのです。

ティムケンのエンジニアたちの研究についてのをお読みください。 ベアリングの内部の奥深くで何が起こっているのかをよりよく理解できるでしょう。