ティムケン・ツールキットに潤滑管理を追加する

新しいオイルには、多くの場合、異物や湿気などの汚染物質が含まれており、そのようなオイルでは、軸受けや歯車が摩耗し、機械の寿命と収益性が低下してしまいます。機械が作動する過程でも、潤滑剤にさらに多くの汚染物質が混じるため、それによって課題も大きくなります。

40年前、テネシー州のアメリカ人エンジニアが、潤滑剤と機械を長持ちさせるために、 湿気を除去し汚染物質が機器に入らないようにする、史上初の乾燥剤ブリーザーという装置を開発しました。2023年、Des-Case社はティムケンの傘下に入りました。Des-Case製品はティムケンの既存製品を補完するもので、潤滑剤や機械の寿命を延ばし、環境への影響を低減する強力な方法をお客様に提供します。

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潤滑管理における最善慣行のエコシステム

Des-Case社は、1983年の設立以来、有機的に、そして買収を通じても成長してきました。今日では、乾燥剤ブリーザーは産業界の精密潤滑および流体管理に不可欠な要素であり、機器の稼働時間を長くし、オイル交換や稼働停止時間を減らし、および全体的なコストを削減します。

Des-Case worker examining system.Des-Case製品は、予防、汚染除去、汚染の監視など、幅広く潤滑管理を行っています。「ブリーザー、ろ過システム、視覚的なオイル分析、状態監視システムなどを揃え、当社は、プラント全体の潤滑管理における最善慣行のシステムを提供しています」とDes-Case社長であるジャック・カルティエは言います。

Des-Caseの顧客ベースはティムケンと似ています。 Des-Case社の製品は 、Groeneveld-BEKA社の自動潤滑システムと一緒に提供され 、ベアリングの故障原因が潤滑剤の汚染であることが多いため、ティムケンのベアリングの寿命を延ばすことができるソリューションとして提供されています。

「ブリーザー、ろ過システム、視覚的なオイル分析、状態監視システムなどを揃え、 当社は、プラント全体の潤滑管理における最善慣行のエコシステムを提供しています。」

ジャック・カルティ
プレジデント

Des-Case社の買収により、ティムケンの専門知識とソリューションに新たな力が加わりました。「 ティムケンでの初日、前日修理のために呼ばれたサービスエンジニアが、当社の商品があれば5万ドルのベアリングの故障を避けることができたのに、と言うのを聞きました」とカルティエは言います。「私たちは、社内のエンジニアにDes-Case製品について教え、ティムケンのお客様がベアリングや産業用機器の作動の問題を解決、または回避するお手伝いをしています。」

未開発市場

2018年には、 同社はオランダに拠点を置くRMF Systemsを買収しました。「RMF製品ラインはヨーロッパのお客様に人気があり、アジアと米国での事業拡大に併せて、その事業を大幅に拡大する予定です」とカルティエは述べます。「これらの市場の両方で、非常に大きなメリットがあります。」

世界的に見て、潤滑管理は未開拓の市場です。「地球上の何百万もの潤滑用途があるなか、ろ過やブリーザーシステムを使うものはほとんどありません」とカルティエは言います。

ティムケン社としても、Des-Caseはその波に乗るのに最適な場所にいます。「私たちのブリーザーは市場のリーダーであり、つねにお客様の声を聞くために、お客様に寄り添います」と彼は言います。同社が最近発売したデジタル接続式ブリーザーはその一例です。「お客様は、システムを遠隔で監視できるようにしたいと考えていました」と彼は言います。「産業4.0が主流になり、当社も勢いを増しています。」


ティムケンの持続可能なエンジニアリングプロセスが、お客様の持続可能性の目標達成にどのように役立っているかをご覧ください。

A laptop computer being used in front of machinery.